公共事業としてのSNS開発に向けて

2024年2月17日

2024年1月。 震災発生の第一報を、私はソロモン諸島で受け取りました。

東日本大震災当時の経験から、さらなる情報を求めてX、かつてのTwitterを頼ったものの、流れてくるのは真偽の不確かな情報や、意図的に流される誤情報ばかりでした。 そこから、自分に何ができるかを考えた結果、思い至ったのが、Blueskyをベースに、有事への対応を充実させた分散型SNS(以下、「Morpho」と呼びます。)の開発・保守およびサービスを管理・運営する非営利の内国法人を日本で立ち上げることでした。

MorphoはAT Protocolが存続することを当面のあいだ前提とし、万が一外国資本によるSNSがサービス停止またはそれに準ずる状態(日本からアクセス不能になるなど)に陥ったとき、国内の情報伝達インフラとして、Blueskyの基本理念にある非営利を汲みつつ、内国法人が安定性を担保するSNSの次なる選択肢となることを目指しています。 Morphoが日本のインターネット社会において、古き良き時代を懐かしむためだけでなく、より良き新しい時代へ進むための第一歩になれば幸いです。

結びになりますが、蝶はその生態から世界のいたるところで復活や変化の象徴とされてきました。 また法人名に含める予定の「青」は空の色であり、海の色でもあります。 どんな困難に直面しても形を変えて何度でも立ち上がり、あらゆる障壁を越えて人と人とが繋がる。 この事業はそういう世界に寄与できる事業であると私は確信しています。

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